当院の分娩方式について


妊娠35週前後にバースプランを提出していただきます。
統計的に、妊娠39週前後から40週までの分娩が最もリスクが少ないため、当院では予定日前後までに分娩することを推奨しております。
その方法に関しましては、可能な限り妊婦さんの希望を優先しております。

自然待機分娩
 自然陣痛発来または自然破水等を待ちます。母体・胎児ともに問題なければ予定日過ぎても待機可能です。
 
ただし、母体の体重増加が正常範囲を超えていたり、胎児発育が遅れている等の問題がある場合には、万が一に備えて日中に計画分娩として万全の体制を整えます。また、母体が喫煙している場合には、胎盤機能が早期から低下することが多く、胎盤早期剥離・異常出血・新生児無呼吸発作頻発等の異常を生じる率が高くなりますので、極力予定日前の分娩を推奨しております。


計画分娩〔選択的誘発分娩〕
 10ヶ月に入ってから赤ちゃんの進み具合や子宮口の状態によってスコアを計算し、ポイントが一定レベル以上の方は出産日を希望して入院していただきます。そのため、妊婦さんのご希望があっても、ポイントが足りない場合には計画分娩はできませんのでご了承ください。
 母体にとっての利点は、自然分娩と比較すると陣痛の時間が短縮されるため、疲労度がかなり軽減されます。
 当院では『安全な時期に安全に経膣分娩を』をモットーに計画分娩を行っておりますが、近年は妊娠中の過剰な安静のためか、満期でも胎児の下降度が悪く、計画分娩の予定が組めずに最終的には自然待機分娩になる方が現在50%以上を占めています。計画分娩がご希望であっても、そのご希望に沿えない場合があることをご了承下さい。



無痛分娩
 硬膜外麻酔という手術時にも使用可能な麻酔をする分娩です。完全に無痛にすることも可能ですが、その場合胎児の負担を増やし、分娩進行に支障きたす可能性があるため、当院では我慢できる程度の痛みに止める和痛分娩を推奨しております。
 文献的には、硬膜外麻酔下分娩を行った場合、吸引分娩・鉗子分娩率が上昇する等の合併症が考えられます。その点、当院では和痛分娩を推奨しているため、普通分娩との間に吸引・鉗子分娩率の明らかな上昇は認められておらず、その他の合併症も問題になってはおりませんが、念のため原則的には日中の分娩に限らせていただいております(状況によっては完全無痛になる場合もありますが、和痛時同様に当院では合併症の増加は認めておりません)。
 ご希望の場合には、外来にて常勤医にお申し出いただいて、説明を受けていただいてから承諾書を提出していただいております。



夫立ち会い分娩
 陣痛室から分娩室の出産までの経過を立ち会っていただきます。単に赤ちゃんが生まれるところだけを見学に入るような立ち会いはお断りしております。
 両親学級を必須受講とはしておりませんが、分娩室入室前に正しい知識をお勉強していただく意味で、受講を推奨しております。
 写真撮影やビデオ撮影は可能ですが、分娩後から当院スタッフの指示に従って撮影していただいております。



帝王切開術による分娩
 やむを得ず経膣分娩が困難となった場合には、腹式帝王切開術となります。平日日中だけでなく、日曜祭日夜間の緊急事態でも常時対応できる体制を整えております。また、当院での手術創は非常に小さく、あまり目立ちませんが、横切開ご希望の場合には事前にお申し出ください。